こちらは、中国南部・壮族に伝わる
**亮布(伝統的な手織り木綿布)**を用いた、
高度な手刺繍が施された伝統的な上衣です。
深みのある濃色の布地を下地に、
盤繍(立体的な巻き刺繍)、
挑花繍(織り目を数えて施す刺繍)、
金糸繍、
**辮繍(組紐状に成形する刺繍)**など、
複数の高度な手仕事が重ねられています。
布の織り目を一針一針確認しながら針を進めるため、
制作には半年以上を要するとされる、
非常に手間と時間をかけて仕立てられた衣装です。
■ 技法と意匠
・織布の格子を基準とした緻密な運針
・立体感のある刺繍構成と豊かな色彩
・装飾性と構造性を兼ね備えた伝統的な縁取り意匠
・全体のバランスに優れ、鑑賞性の高い仕上がり
壮族の衣装文化では、
文様が精緻であるほど、祝福の力も強まる
と信じられており、
作り手は時間と労力を惜しまず、最善を尽くして制作します。
本品からも、その精神性と誠実な手仕事が感じられます。
■ 風合いと収蔵価値
長い年月を経た布ならではの落ち着いた風合いがあり、
現代の民藝空間や和モダンインテリア、
ギャラリー展示とも相性が良く、
一点物としての収蔵価値も備えています。
■ 状態について
・実物と写真では、光の加減により色味に差が生じる場合があります
・古い布製品のため、経年による風合いや使用感が多少見られます
(大きな破損はなく、全体として良好な状態です)
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